秋田といえば、美味しい日本酒にお米、きりたんぽに地鶏、稲庭うどん、可愛い秋田犬…。他にもたくさんの美味しいもの・素敵なものがある県です。その魅力は日本のみならず、海外でも通用するものです。
でも、秋田から海外に製品を輸出?どうやって?自社の製品が海外でニーズがあるかどうか分かるの?
ミロクハウスはこの度、秋田の誇る稲庭うどんをアメリカに輸出し、その魅力を広めるお手伝いをさせていただきました。
アメリカ人に本場の稲庭うどんの美味しさを認めさせた、その秘訣をご紹介します。
本場の稲庭うどんをアメリカに輸出!海外マーケティングのポイント
この度、ミロクハウスを運営する和テンション株式会社は、秋田県湯沢市の株式会社稲庭うどん小川 様の乾麺の稲庭うどんをアメリカ・ロサンゼルスに輸出・販売するお手伝いをさせていただきました。
アメリカでは、一般的に都市部であればうどんは「Udon」として広く認知されています。
その中で、秋田の稲庭うどんがアメリカ・ひいては海外で知名度を獲得していくには、どうすれば良いのでしょうか?
アメリカ/海外で秋田の稲庭うどんがこれまで広まらなかった理由は?
アメリカ、特に今回進出したロサンゼルスには古くから日系人コミュニティがあり、現在に至るまでたくさんの日本人が住んでいるので、稲庭うどんはまったく新しいものではないはず。
なのに稲庭うどんがこれまで広まらなかったのはなぜでしょうか?
これはアメリカだけでなく日本でも言えることですが「うどん=讃岐うどん」というイメージが既にできあがってしまっています。
確かに香川の讃岐うどんは太くコシのある麺で見た目のインパクトがありますね。
対して秋田の稲庭うどんは麺が細いので、同じうどんと言っても海外の方にはパスタやラーメンとの区別が難しいのかもしれません。
どうすれば「うどん」ではなく「稲庭うどん」として多くの人に広まるでしょうか?
アメリカの稲庭うどんの多くが冷凍の茹でうどん
ロサンゼルスでも稲庭うどんを食べることは、これまでも可能でした。ただ、その多くが冷凍の茹でうどんを使ったもの。
冷凍の茹でうどんが多い理由は、特に飲食店においては調理時間と手間の短縮のためです。
稲庭うどんは、半生麵や乾麺の調理の場合には
・たっぷりのお湯でサッと茹でる(2~3分)。茹ですぎは厳禁。
・吹きこぼれそうになったら火加減で調節。差し水はしないので火のそばで注視。
・茹で上がったら素早く冷水で粗熱を取り、締める。特に夏場には氷水が良い。
・大量の水で麺をよく洗ってぬめりを取る。
という工程が必要です。
氷水でしっかり締めることによって、絹のような稲庭うどん独特の美しいツヤが出て、喉ごしもなめらかになります。
注文から提供までのスピードが大切な飲食店ではこのような手間をかけることが難しく、失敗がなく短時間で調理できる冷凍茹でうどんが好まれるのは仕方のないことなのかもしれません。
ですが、冷凍茹でうどんでは、稲庭うどんの本当の美味しさが表現しきれないという面もあります。
稲庭うどんの真髄は、なめらかな舌ざわりと、つるつるとした喉ごし、コシの強い食感。
本場の稲庭うどんを食べてもらえれば、海外の人にも魅力が伝わると思うのですが…
どうすれば多くの人が「本場の稲庭うどん」を食べてみようと思うでしょうか?
マーケティングの課題をどう解決する?
ミロクハウスを運営している和テンション株式会社は、これまで海外で数多くのインバウンドモロモーションのプロジェクトを行い、海外での豊富なイベント経験があります。
そして和テンションの代表であるミロクハウスのオーナー・鈴木は、秋田の食を海外にブランディングして、販路拡大に貢献したいという想いを持っております。
また、和テンションの米国パートナーである会社は米国内で、数々の日本食のBtoB、BtoCに関わっている会社です。
今回和テンションは、そのパートナー会社に稲庭うどんを米国で広く知らしめたいと相談し、アメリカ人がどうしたら稲庭うどんを美味しく食べられるかを一緒に考え、ご提案をさせていただきました。
このようにして最終的に立ち上がったのが、「本物の美味しい稲庭うどんを米国に広めるプロジェクト」です。
秋田県湯沢市にある株式会社稲庭うどん小川 様は、秋田県加工食品輸出拡大協議会の一員でいらっしゃいます。稲庭うどん小川様のご協力により、本年7月に無事、稲庭うどん小川様の稲庭うどんを、ロサンゼルスへ輸出いたしました。
(秋田県加工食品輸出拡大協議会 様のサイト作成および運営は和テンションで請け負っております!)
海外マーケティング成功の秘訣は…
今年8月、コロラド州デンバーで行われた日本のフードイベント「Spirit of Japan」において稲庭うどんのブースは大盛況となり、行列ができていました!
なぜアメリカ人にウケたのか?
なぜ稲庭うどんが海外イベントで初めてウケたのか?
その秘密は…………>>ここから先は有料です。
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冗談です(笑)
ミロクハウスはそんなにケチではありません!その秘訣を大公開します。
稲庭うどんの海外マーケティング成功のヒントを大公開
日本でも主に東日本でしか知名度のなかった稲庭うどんがイベントで大人気となった理由は?
ヒント:魅せ方を考える。アメリカ人が好む演出とは?
自国や地域の製品を海外に輸出する時、そのままの良さを分かってもらいたい、伝統を大事にしたいと考えるのは自然なことです。ですが、見せ方ひとつで受け入れる側の印象がガラリと変わるのもまた事実ではないでしょうか。
今回、デンバーの日本フェスティバル、「Spirit of Japan」に出展するにあたって考えたアメリカ人が好む演出とは…
アメリカ人は「カスタマイズスタイル」が好き
カスタマイズスタイルはアメリカで発展した商品提供の形です。アメリカでこのカスタマイズスタイルが定着した理由のひとつとして、さまざまな食文化の人に対応ができるということがあります。
アメリカは人種、民族、宗教など多様な文化を持った人たちが住んでいます。
宗教やその他の理由で食べられない食材があっても、自分でメニューを決められれば誰もが美味しく食べられます。スターバックスやサブウェイなど、アメリカ発のお店にはカスタマイズスタイルで大成功しているところがたくさんありますね。稲庭うどんがカスタマイズできるものといえば…トッピングです。
アメリカ人はDIY(Do It Yourself)が大好きですが、食についても同じことが言えるのかもしれませんね。
アメリカ人は揚げ物が大好き
本来の稲庭うどんは、つけつゆのせいろうどんが主流。温うどんでも梅やなめこ、きつねなどあっさりしたものが多く、食欲のない時も食べやすく、またシンプルな盛り付けには日本的な奥ゆかしい美しさがあります。
ですが、細い稲庭うどんをシンプルに出しても、讃岐うどんが浸透しているアメリカでは「具のないラーメン?」のようにも見えてしまい、その美味しさを実感してもらう前に、手に取ってもらうことができません。
稲庭うどんはあっさりとつゆと薬味で食べるのも美味しいですが、アメリカ人の好きな揚げ物との相性も抜群なのです。
アメリカ人の「好きなもの」と稲庭うどんを合わせると…
そこでデンバーでの出店にあたってアドバイスをさせていただいたことは、「アメリカ人の好きな揚げ物などでトッピングをカスタマイズできるようにすれば良いのでは?」ということでした。
アメリカでは天ぷらは既に認知されていて人気があり、ヴィーガンの食材にも対応できます。ちなみに今回はさつま揚げが大人気でした。
また、揚げ物ではありませんが、海外では日本のカニカマも大人気。
デンバーでの稲庭うどんの写真にもカニカマが写っていますね。
この結果、稲庭うどんのブースは行列ができるほどの大盛況となりました。
さらにコツを詳細に知りたい方は…ミロクハウスに来てみて!
少し考え方・見方を変えるだけで大きなチャンスが広がっている海外への展開。
「秋田のものは地味だから…」「自社の製品は地元の人に向けているものだから…」
でも、海外の人は日本人とは違った見方を持っています。
「えっ外国の人はこれが好きなの?」という意外な世界が開ける可能性は、秋田発のプロダクトのどれもが大いに持っています。
この秘訣、コツの詳細が聞きたい場合は、ぜひ一度ミロクハウスにいらしてください。
今回の稲庭うどんの仕掛けを作ったオーナーがお話しします!